【二茶の映画「めまい」】
本日は、スリラー映画の巨匠・アルフレッド・ヒッチコックの「めまい」をご紹介。
1958年作、アメリカ・パラマウント映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック。出演はジェームズ・スチュアート(元刑事、ジョン・ファーガソン)、キム・ノヴァク(マデリン・ジュディの二役)、ミッジ(バーバラ・ベル・ゲデス)他。
元刑事のファーガソンは、屋上づたいの犯人追跡中に同僚を死なせてしまったショックで、高所恐怖症になり警察を退職。友達の画家・ミッジの家に入り浸っていた。そんな時学生時代の級友より、妻・マデリンの行動が何かにとりつかれた様に挙動不審なので調査依頼を受ける。ファーガソンはマデリンを尾行調査するうちに、彼女の先祖で不遇の死を遂げた人物・カルロッタの事を知る。そのカルロッタは、髪型・首飾り等マデリンにそっくりであった。
ある時、尾行中にマデリンは突然海に飛び込み自殺を謀る。彼女を救いだしたファーガソンは、彼女と知り合うことになる。やがて、二人は恋に落ちる。マデリンを救うつもりで、スペイン領時代の教会へ向かう。マデリンは突然教会の塔へ登り、ファーガソンは後を追うが高所恐怖症のめまいが襲い追いつけない。マデリンは悲鳴を上げて、その塔から身を投げて死んでしまう。
ファーガソンは、再度のショックを受ける。高所恐怖症から癒されないまま、街をさまよう。ふと、ジュディという店員の女性と出会う。彼女はマデリンと瓜二つであった。ファーガソンは、ジュディにマデリンと同様の化粧・服装をさせる。ジュディはそれを拒むが、拒みきれない。
実は、「級友の妻殺しのカムフラージュ」の役割を担ったのが、他でもないジュディであった。そのジュディはマデリンになりすましながら、本当にファーガソンに恋をしてしまった。マデリンがつけていた首飾り、これを発見されてしまう。そして、例の教会の塔へ連れていかれ、今度はジュディが足を踏み外してしまう。
学生時代、ヒッチコック映画にはまる。特に、カメラ・ワークの技巧は素晴らしいと思う。この映画でも、マデリンを尾行するサンフランシスコの坂道。この画像は賞賛に値する。
個人的には、ヒロイン、キム・ノヴァクの妖艶な美しさ、ストーリーの奇抜さ等々、驚きを持ったものである。又、当時、人工知能のソフト名に「キム・ノヴァク」というのがあり、一人ほくそ笑んだ記憶がある。